健診Q&A

Q1 どのくらいの頻度で健康診断を受ければいいの?

Q2 健康診断の当日、食べ物や飲み物をとってはいけないのはなぜ?

Q3 生理中、受診できない検査項目は?

Q4 妊娠中、受診できない検査項目は?

Q5 受け取った健診結果はどのように見ればいいの?

Q6 腹部超音波検査って何がわかるの?

Q7 ペプシノーゲン検査って何?

Q8 便潜血検査って何?

Q9 特定健診(特定健康診査)って何?

Q10 ヘモグロビンA1c(HbA1c)の新しい基準値「NGSP値」って何?



Q1 どのくらいの頻度で健康診断を受ければいいの?

A1 労働安全衛生法により健康診断は、1年以内ごとに1回、定期的に行わなければなりません。
   私たちのからだは常に変化しています。健康診断を受診し、からだのチェックをしましょう。


Q2 健康診断の当日、食べ物や飲み物をとってはいけないのはなぜ?

A2 血液検査では、血糖や中性脂肪の値が上昇してしまいます。
   腹部超音波検査では、胃の中に食べ物が残っていると、胃の裏にある膵臓が見えにくくなったり、
   胆のうが収縮し、胆のうの評価が困難になったりします。
   胃部レントゲン検査では、胃の中に食べ物が残っていると、正確に診断できないことがあります。
   ※ただし、内服をされている方は、食事や薬を中止してよいかを事前に主治医にご相談下さい。


Q3 生理中、受診できない検査項目は?

A3 子宮頚部がん検査は、血液により正確に細胞採取ができないこともあるため、行っておりません。
   尿潜血・便潜血検査は、生理の血液が混入し判定に影響を与えることがあるため、
   お勧めしておりません。


Q4 妊娠中、受診できない検査項目は?

A4 妊娠中、または妊娠の可能性のある方は、胸部レントゲン・胃部レントゲン検査を行っておりません。
   子宮を傷つける可能性があるため、子宮頚部がん検査も行っておりません。
   また、腹部を圧迫する可能性があるため腹部超音波検査も行っておりません。


Q5 受け取った健診結果はどのように見ればいいの?

A5 まず、それぞれの検査項目を見て異常の有無を確認しましょう。異常を指摘された方は、
   必ず医療機関を受診し医師による診察を受けましょう。異常を指摘されなくても油断は禁物です。
   今回の結果のみを見るのではなく、昨年・一昨年の健診結果と比較することによって、
   自分のからだがどのように変化してきているのかを確認し、状況に応じて予防のために
   生活改善などに取り組んで下さい。
   また、健診結果には、検査の説明が記載されているので、参考にして下さい。


Q6 腹部超音波検査って何がわかるの?

A6 当社の行う健康診断では、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓を調べます。
   脂肪肝・結石・腫瘍などを調べます。


Q7 ペプシノーゲン検査って何?

A7 ペプシノーゲン検査は胃の健康診断です。
   ペプシノーゲンとは胃液に含まれる消化酵素のもとで血液中に存在しています。
   血液中のペプシノーゲンの量を測り、胃の粘膜の状態を間接的に判定します。
   胃粘膜の萎縮に伴う胃炎や胃ポリープ、胃粘膜がただれていて今後胃がんになりやすい人
   (またはなっている人)を見つけ出す事が出来る可能性のある検査です。
   自覚症状がない場合もあるので、異常が認められた場合は、胃部レントゲン(バリウム)や
   胃カメラで検査を行い異常の有無を確認する必要があります。


Q8 便潜血検査って何?

A8 消化管(特に大腸)からの出血の有無を調べる検査です。消化管のどこかで出血があれば
   陽性(+)になります。出血の原因となる病気には、大腸の潰瘍・ポリープ・がん・痔などがあります。
   病変があった場合でも常に出血しているとは限らないので、陽性(+)であれば
   精密検査を受けて出血場所の確認をすることが必要です。


Q9 特定健診(特定健康診査)って何?

A9 平成20年4月から、特定健康診査・特定保健指導が始まりました。
   日本人の生活習慣の変化等により、近年、糖尿病等の生活習慣病の有病者・予備群が
   増加しており、それを原因とする死亡は、全体の約3分の1にものぼると推計されています。
   生活習慣病予防のための新しい健診・保健指導を積極的に利用し、バランスの取れた食生活、
   適度な運動習慣を身に付けましょう。(厚生労働省のホームページより)


Q10 ヘモグロビンA1c(HbA1c)の新しい基準値「NGSP値」って何?

A10 平成25年4月1日より、ヘモグロビンA1c(HbA1c)の基準値が変更になります。
   これまでは日本独自の規格であるJDS値での表記でしたが、新しく国際基準値であるNGSP値で
   表記されます。これにより判定基準値も変更になります。
   特定健診では、追加リスクのHbA1cが5.2%以上(JDS)から5.6%以上(NGSP)になり、
   メタボリックシンドローム判定では、HbA1cが5.5%以上(JDS)から6.0%以上(NGSP)となります。
   健康診断報告書には、健診履歴も記載されますので、JDS値とNGSP値を分けて記載しています。